相続の相談は市役所・区役所にしてもよい?注意点も解説

更新日:2023.11.29

相続の相談は市役所・区役所にしてもよい?注意点も解説

最近、市役所や区役所では相談窓口を設けて相続の相談を受けています。

相続問題は専門家に相談するのが一般的ですが、相談窓口を設置する市役所や区役所も増えており、気軽に相談できる点から市役所や区役所の相談窓口で相続の相談をする方が増えています。

しかし市役所や区役所の相談窓口で相続の相談をする際に知っておいてほしいこと注意したいことがあります。

相続問題ならではの注意点もあるので、市役所や区役所の相談窓口で相続を相談する際には十分配慮して相談しましょう。

市役所や区役所の相談窓口に相続の相談をしても時間制限や回数制限などで納得できる部分までいかない可能性がある

市役所や区役所の相談窓口で相談するには時間と回数の二つを注意する必要があります。

一般的に市役所や区役所の相談窓口での相談は30分程度、二回まで相談可という制限があります。

相続の相談は時間を要するケースが多く、市役所や区役所の相談窓口での相談は詳しい状況判断や問題解決までは至らないため、相談時間内で相談内容を完璧に解決する回答はあまり期待できません。

また、二回目の相談は違う市役所や区役所の担当者が相談に乗る規則も存在します。

そのため二回目の相談では、違う市役所や区役所の担当者に同じ相談内容を繰り返し説明する必要があり、また担当者によって相談に対する助言が違うケースもあります。

相談を聞いた市役所や区役所の担当者によって助言が違うと、返って相談者はどの助言が正しいか判断しづらくなってしまいます。

さらに市役所や区役所の相談窓口での相談は無料で行っていることから、30分一回きりの相談で相談者のために親身になって

考える市役所や区役所の担当者は少ないでしょう。

案件として相談者の相談を受けているわけではないので、市役所や区役所の担当者に大きな責任はないです。

「相談をしっかり聞いてほしい」「相談内容をここで解決したい」と考える方は上記の注意点をしっかり考慮して市役所や区役所の相談窓口で相談してみましょう。

市役所や区役所の相談窓口に相続の相談をしても自身にとって最善の策や最適解を出してもらえるとは限らない

市役所や区役所の相談窓口で相談をして解決方法を助言してもらったとしても、それがベストな回答とは限りません。

市役所や区役所の相談窓口での相談は30分という時間制限があるほか、事前調査や相談内容に類似する事例の調査などが行えないため、相談内容と相談者にとって最善の策や最適解を出すことは極めて難しいです。

また、相談者と初めて会っていきなり深く突っ込むような質問や相談に対する詳しい解決方法の提示は、市役所や区役所の担当者に大きな責任が発生しかねません。

相談時間内で誤解なく伝えねばならず相談自体は無料であることから、込み入った解決方法は提示しにくく、一般的な相続相談の解決方法を提示する場合がほとんどです。

なので、相談者にとっては歯切れの悪い相談結果となりやすいです。

市役所や区役所の相談窓口での相談はあくまで無料相談であり、市役所や区役所の担当者に大きな責任はないことをしっかり意識しましょう。

市役所や区役所の相談窓口で相続の相談を乗ってもらった相手にその後相談をすることは難しい

基本的に市役所や区役所の相談窓口での相談で相談に乗ってもらった担当者を、その後継続して相談または依頼をすることはできません。

市役所や区役所の相談窓口ではその場で専門家に相談内容の相談・解決依頼は行えません。

相談して「アドバイス」はもらえますが市役所や区役所の担当者に「依頼」して丸投げすることはできません。

これでは市役所や区役所の相談窓口で相談したにもかかわらず再度、自身で相続に強い専門家を探して相談する必要があります。

また、相談する相続内容によっては複数の専門家の連携が必要な場合もあります。

市役所や区役所の相談窓口の担当者は具体的なアドバイスやその場で専門家の紹介はできません。

そのため、市役所や区役所の相談窓口はそういった連携が必要な相談内容に対して一部分の提案しかできなかったり、市役所や区役所の相談窓口では対応しきれない場合があります。

相談内容が複数の専門家に相談する必要があるかどうかは市役所や区役所の相談窓口で相談しなくても専門家に直接相談すればわかります。

二度手間を避けるためには、「一度の相談で解決してほしい」という方は、市役所や区役所の相談窓口ではなく相続に強い専門家に相談することを強くお勧めします。

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つぐなび編集部

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