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相談前:前妻とのお子様と今の奥様との関係性を気にされ、遺言を作成することに
お子様がいらっしゃらないご夫婦のご主人からの遺言作成についての相談がありました。そのご主人は前妻との間にお子様がいらっしゃり、ご自身が亡くなった後、そのお子様と今の奥様との関係性が不安とのことでした。
財産はご夫婦がお住いのご自宅と預金約800万円を、ご主人のお気持ちとしては全て奥様に相続したいと考えておられました。
相談後:付言事項で前妻のお子様への感謝の気持ちをしたためる
ご主人のお気持ちは十分理解できますが、前妻との間にお子様がいらっしゃるので、その方に対しても遺留分という最低限の相続分が発生します。この事はご主人はご存じではありませんでした。
なので当事務所から遺留分のご説明をし、ご主人のお気持ちと離れることにはなりますが、血を引いた前妻とのお子様にも最低限の遺留分の権利分は残しましょうと提案させていただきましたあとは財産を分けるうえで遺留分を確保し、公正証書遺言を作っていく流れとなります。
過去に前妻とのお子様との奥様の接点があり、関係も良好とのことでしたが、ご主人が亡くなった後も良い関係を築いていただけるよう、「付言事項」でご自身の想いをお子様にきちんと伝えて頂くことを提案しました。
このこともご主人はご存じでなかったようで、「そんなことも書けるんですか?」と驚かれていた様子でした。また当初は「照れくさいからいいよ」と及び腰だったのですが、奥様の後押しもあり、お子様に対しての感謝の気持ちをしたためることになりました。
きちんと感謝の気持ちを遺されて、嫌な気持ちになる人はいらっしゃいません。私も相当として一緒に文面を考えて、遺言書を作成しました。
その遺言書を作られて2年後、ご主人はお亡くなりになりました。
奥様のご連絡でご主人がお亡くなりになったこと知り、すぐご自宅の方に伺いました。その際に前妻とのお子様も同席されるとのことで、私もとても緊張していました。
お子様もとても緊張した面持ちで座っておられ、この遺言書を残した経緯を説明をし、遺言書を開示しました。私からは亡くなられたお父様は、こういったものを残しておられましたということで、まずはお読みくださいとお伝えしました。
その遺言書を見て、特にその付言事項をお読みになり、お子様は涙を流し、「父が私のことをここまで思っててくれたのはとても嬉しい」「まさかこういうものを残してくれる父だと思わなかったので、本当にいい遺言書を作っていただいてありがとうございました」と涙ながらにお礼を言っていただき、非常に心温まる経験となりました。
事務所からのコメント:付言事項で血を通った遺言書に
まず遺言書自体は自身の相続について一度考えたことのある方であれば皆さんご存じなのですが、遺留分についてきちんとアドバイスができたところは大きかったポイントです。
あとは付言事項でお気持ちをきちんと残す事が出来た点です。ともすれば遺言は事務的な内容、冷たい内容になりがちです。そこに一筆加え、お気持ちを添えることで、血の通った遺言書になるのです。
今回のような遺留分が絡んでくるケースや、前の奥様との子供が相続人にあたるケースだけでなく、一般的な相続の場合にも付言事項はよく提案させていただきます。
それは財産を公平に分けるというのはなかなか難しいからです。例えば不動産であれば分けづらい財産になりますので、その際になぜ少し差がついたのかを一筆加えることで、相続人の方の納得感が出るのです。相続で一番大事なのは納得できるかどうかだと考えています。
たとえ自分の相続分が全くないとしても、親がこれだけ思っていたら仕方がないと納得される場合もあります。
私からはよく「故人からの最後のメッセージです」ということをお伝えします。通り一辺倒の遺言書を作るのではなく、そこに+αになるような遺言書の作成もお手伝いをさせていただきますので、遺言書を検討の方は一度ご相談ください。
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この事例を解決した事務所
行政書士 ORCA(東京都 渋谷区道玄坂)
全国14カ所で展開する、”日本で一番相続を扱う行政書士法人”。「質の高いサービスの提供と細やかな気配り」を信条とし、グループ全体での相続の相談件数は年間10,000件超、受任は年間6,000件以上と圧倒的な実績を誇ります。この豊富な経験で培った知見とノウハウとで、相続手続きを行う専門家である行政書士が総合的なサポートやアドバイスを行っています。
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