疎遠の異母兄弟が、弁護士の介入で遺産分割を進めた事例

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相談前:疎遠な異母兄弟での話し合いをしたい

Aさんがご相談に来られました。Aさんには異母兄Bさんがいるそうですが、遠方に住んでいることもあり、数年間連絡を取っていません。最近父親Cさんが亡くなり、相続人はAさんとBさんです。相続について話し合わなければならないのですが、Cさんの財産がどうなっているのかもAさんにはわかりません。数年前にBさんと話したとき、BさんはCさんの世話をしているのは自分なので、自分が3分の2もらうなどと言っていたそうです。このような状況なので、Aさんは当事者間では話が進まないと思っています。弁護士に入ってもらい早期に適切な額で遺産分割の話を進めたいとのことでした。

相談後:異母兄の使い込みが発覚

数年前時点でのCさんの財産についてはAさんが金融機関の情報を4銀行分持っていたので、それを元に最後にCさんが亡くなった住所近くの金融機関の調査を行いました。その結果、Cさんが死亡前に施設に入っていた間の引き出しが500万円ほど発見されました。そのためBさんに対して説明を求めたところ、150万円については使途がはっきりしました。しかし残りは説明がつかなかったため、350万円を遺産に戻してもらうことにしました。また、遺産調査の結果、それ以外の預貯金があわせて2,000万円ほどあったことが明らかになりました。そのため、上記350万円とあわせて2,350万円をBさんと2分の1で分けることを提案しました。 最初、Bさんは自分が面倒を見たので多くもらうべきなどと言っていましたが、法律上、寄与分の主張は難しい旨を伝えたところBさんの代理人も理解を示し、最終的には2分の1で合意ができました。 合意締結まで半年、その後預貯金の解約などのために2か月ほどかかり、最終的には8ヵ月程度で全ての解決を終える事が出来ました。

事務所コメント:弁護士を付けることで冷静に話し合うことも可能

初めは、依頼を受けた時点は疎遠だった兄弟間でうまく話が進めることができるかが心配でした。その後財産調査の結果、使途不明金が出てきたこともあり、金銭を戻すよう伝えたときはBさんがかなり抵抗することが予想されました。しかしBさんにも代理人弁護士がついたこともあり、ずっと冷静に話を進めることができました。最終的には早期で公平な解決になったと考えております。

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この事例を解決した事務所


武蔵小杉あおば法律事務所(神奈川県 川崎市中原区)

武蔵小杉あおば法律事務所は、川崎市中原区にある法律事務所です。当事務所にご依頼をいただければ、弁護士が客観的な視点から相続人同士の間に入って、冷静な話し合いによる円満な相続問題の解決をサポートいたします。

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