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相談前：面識のない親族とのやり取りなどが負担

ご相談者様の叔父様がお亡くなりになられ、相続人はご兄弟1人、代襲相続人の甥姪が4人の合計5人となっています。

叔父様と比較的関係が近いご相談者様が代表となり、相続を進めていくことになられましたが、従兄弟と言っても普段は交流がほぼない状態で、財産の分配についてどう切り出したものか、お悩みになっておられました。

また、叔父様のご自宅を売却して代金を均等に分けようと考えられておりますが、ご相談者様のお住まいから叔父様のご自宅は遠く離れているため、売却活動を行うのは負担になるとのことでした。

相続にかかわる手続きや不動産の売却・売却代金の分配などもすべて専門家に任せて、速やかに終わらせたいとのご要望です。

▼問題点

・面識がほとんどない叔父の兄弟1人、代襲相続の甥姪4人と連絡を取り合い、相続財産の調査をし、正確な財産目録を作成するために遺産分割協議を進めなくてはならない。

・協議がまとまったら、その内容に従って預貯金の解約をし、各相続人へ分配する必要がある。

・叔父自宅の売却について、継続的な売却活動や売却代金の分配手続きは、特定の相続人に負担がかかるため、不満が溜まりやすい。

被相続人に配偶者や子、父母や祖父母もいない場合、その兄弟姉妹や甥姪が相続人となります。

この場合、相続人同士の関係性が薄いことが多く、頻繁な連絡や意見の調整を行うのが困難となる場合が多いです。

また、住まいの近さによって手続きを代表して行う相続人が決められると、手続きそのものが負担となることもよくあります。 本件もまさにそのケースでした。

しかし、代表で手続きを行うこととなったご相談者様も亡くなられた叔父様のお住まいからは遠方だったため、手続きのために何度も移動するのが困難でした。

当事務所からは、特定の方に負担が偏ってしまわないよう、当事務所が相続人間の連絡を行い、調査で判明した財産を目録にして提示、遺産分割協議で決まった内容を協議書としてまとめ、各財産で必要な手続き、不動産の売却から売却代金の分配までを代行することを提案しました。

相談後：すべての相続手続きを代行することをご提案

・直接お会いするのが難しい相続人については、お手紙をお送りして丁寧に事情をご説明しましたところ、無事に相続手続きにご協力いただけることとなりました。

・相続財産を調査した上で、正確な財産目録を作成し、相続人全員に開示しました。

・遺産分割案では、法定相続分を基本にしてご提案したところ、無事に協議がまとまり、書類に署名捺印をいただくことができました。

・協議の内容に従って、預金の解約や不動産の売却、売却のために必要な名義変更手続きなどを行い、売却代金を相続人の皆様に分配しました。

・当事務所が手続きを代行することで、特定の方への負担が軽減されて、相続人の皆様の手を煩わせることもなく手続きを終えることができました。

事務所コメント：疎遠な相続人とのやり取りは専門家を挟むと良い

相続人同士で面識がない、普段の交流がないというケースでは、最初の対応で特に慎重になる必要があります。

普段から交流があって仲が良いならば、言葉が足りなくても理解してもらえる部分がありますが、面識がない方が相手だと簡単に誤解が生じてしまいます。

速やかな手続きをしようとするあまりに、他の相続人の気分を害してしまえば、話が難航することが予想され、手続きが滞ってしまうといったケースは、当事務所でもよくお聞きします。

相続で揉め事を起こさないためにも、財産の調査をしっかりと行った上で、正確な財産目録を開示するとともに公平な遺産分割を提案する必要があります。

しかし、相続人だけではスムーズに話し合いを進めるだけでも、とても難しいでしょう。

対応を一つ間違えるだけで、相続人間の関係を悪化させて手続きが進まなくなるので、早めに経験豊富な司法書士等の専門家に相談し、相続人への連絡の取り合いなどを含めて対応を任せると良いでしょう。

面識のない相続人への連絡やその他相続手続きは、当事務所にて承っております。ご依頼をご検討中であれば、相談料は無料です。

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この事例を解決した事務所