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相談前：突然亡くなった兄の相続人が私一人で、相続手続きに途方に暮れている

▼お兄様を亡くされた方からのご相談

亡くなった兄に配偶者・子供はおりません。そのため相続人は故人の妹に当たる私一人です。

兄は突然亡くなってしまったので、準備も心構えも全くできておりません。

相続の手続きをしなければならないとは思っているのですが、予備知識もありません。どこから手をつけていいか全くわからず、途方に暮れております。

▼問題点

・相続人は一人のみ。相続の準備や手続きなど、全て自分一人行う必要があります。

・故人は突然亡くなってしまいました。そのため、相続する財産の詳細を把握できていません。相続人は現在仕事をしているので、複数回に渡って現地に出向くのは困難です。

・相続財産の中には、バイク・自動車が含まれております。処分を検討していますが、故人の自宅は遠方のため一人で対応するには限界があります。

・故人が住んでいた不動産は、現在空き家です。今後利用する予定はありませんので今回処分を検討しています。しかし、不動産がある土地には馴染みがなく、室内の整理などを含めた売却の手続きにも不明点が多々あります。

相談後：相続手続きや金融機関の問い合わせ等の必要な対応をサポート・代行

▼当事務所からの提案内容

今回の場合のような相続人が一人のみのケースでは、他の相続人とやり取りや調整を行う必要はありません。

一見、通常の相続よりも簡単にも見えます。しかし、手続きの分担や相談ができないので、実際は通常の相続よりも大変なケースが多いです。

さらに今回のケースでは、遺言などもなく、相続財産の中身はがほとんど不明でした。加えて、手元の通帳等で残高を確認すると、相続税の申告が必要となる相続額の可能性がありました。

期限までに申告を済ませなければならないという時間的制約もありました。 このような場合、まず必要となる手続きを全てリストにします。

スケジュールを組み、期日に間に合うよう素早く手際よく、財産調査を完了させなければなりません。そこで、当事務所でご相談者様が必要となる手続きなどを全面的にサポート・代行する旨を提案いたしました。

具体的には、不動産・預貯金・株式等有価証券・保険契約等全財産の調査の実施。さらに相続税の申告準備を実施するとともに、その後に必要となる名義変更や解約手続きも行います。

また、故人の自宅はご相談者様の居住地からは遠方です。そのため、バイク、自動車、不動産の処分も相談者様一人では骨が折れるとのでした。

これらの対応に関しても専門の買取業者、遺品整理業者、不動産会社等と連携して、サポートすることを提案いたしました。

▼結果

・多数の金融機関それぞれに連絡を取り、残高証明書や取引履歴を取り寄せ、相続税の申告準備を行いました。

・株式等の取引を実施している形跡があり、ほふりに開示請求を行いました。証券会社等が判明したため、残高証明書等の請求を手配し、相続税の申告準備を行いました。

・不動産に関しては、故人よりも先にお亡くなりになられたお父様名から変更していないことが判明しました。そのため、お父様名義・故人名義の名寄帳の取得等を行うことで、相続漏れのないように調査を実施しました。

・保険契約やその他の財産に関しても素早く調査を完了させ、余裕をもって相続税申告を終えることができました。

・その他にも、ご高齢のご相続人様に負担をかけないためにさまざまな手続きをサポート・代行いたしました。具体的には、戸籍の収集・不動産の名義変更（相続登記）・相続預金の解約・証券の移管手続き等を実施しております。

・バイクや自動車に関しては、専門業者と連携することで売却・処分が滞りなく進みました。

・自宅不動産に関しては、遺品整理業者を手配、室内の整理を実施しました。その上で、不動産会社の中でも相続に長けた会社に依頼することで売却活動はスムーズに進み、すぐに売却が完了しました。

事務所コメント：相続人が一人の場合は、無理せず専門家に相談を

当事務所にご相談いただく方々で、相続人が一人のケースは決して少数ではありません。

このケースのように相続人が一人のみのケースでは、他の相続人とのやり取りや調整、遺産分割協議が不要なため、通常よりも簡単に思われます。

しかし、実際は手続きの分担や相談ができないので、通常の相続よりも大変なケースが多いです。あらゆる手続きを一人で行う必要があるため、相当な負担です。

加えて相続人が兄弟姉妹がのケースでは、相続人が高齢の可能性も高いです。必要な手続きを整理して、すべて一人で完了させるのは非常に骨が折れる作業です。

専門家への依頼費用を惜しんでしまい、自分一人で抱え込み、奔走したことで疲れてしまう、体調を崩すようなことがあってからでは遅いです。

親族が突然亡くなってしまい、相続人は自分一人。どこから手を付ければいいかわからず途方に暮れてしまったら、お早めに相続全般に強い専門家に相談することをおすすめします。

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この事例を解決した事務所