不動産相続は不動産の知見がある経験豊富な税理士に依頼しましょう
今回インタビューしたのは、東京の永田町にある不動産相続が特徴の渡邉優税理士事務所です。
「不動産相続という人生の転機を、不動産業界の経験を活かし、税理士として支えたい」と話すのは、宅地建物取引士の資格を持つ、税理士の渡邉優先生。
不動産のプロとして、そして税のプロとして、不動産相続の経験を積んできた渡邉優先生からお聞きした、不動産相続は不動産にくわしい税理士に依頼するべき理由から、業界ではあまりない不動産相続の事前対策などについてお伝えします。
税理士になられるまでどのようなお仕事をしていらっしゃいましたか?
大学卒業後はリクルートグループの不動産会社に就職し、土地のリサーチ、売れる販売価格の見定め、広告企画、営業など、不動産を作って売るまでをひと通り経験しました。
社会人5年目を迎えた頃、プロパンガスの配達業を営んでいた父親が急な病に倒れ、田舎へ帰らなければならなくなったため、後ろ髪を引かれながらも不動産会社を辞めることになりました。
家業を継ぐことは危険物免許の問題で難しかったので、数か月で廃業の段取りを終え、白紙の状態で次のキャリアを考えることになりました。
どうして税理士になろうと思ったのですか?
不動産会社の仲間たちと仕事がしたいという思いから税理士を目指すことに。現在では不動産相続に悩まれている人々の支えとなれるよう、不動産のプロとしての知識と経験を活かした税理士として日々の業務に取り組んでいます。
実際に、不動産会社の仲間と仕事をする機会もあります。例えば、不動産会社の同期のお客さまが不動産を売却したときに相続相談をしているんです。相続税対策として、不動産の売却代金をもとに不動産を購入することがあげられます。さらに、不動産を購入するのであれば、このような不動産ではこれだけ税金が減りますと、具体的にアドバイスをさせていただいています。
不動産相続での強みはなんですか?
税理士は税のプロではありますが、不動産のプロではありません。普段は確定申告など税務署類の作成、法人の顧問として納税格のシミュレーション、節税効果のアドバイスなどをしている税理士は、不動産相続を引き受ける機会がないため、そもそも身構えてしまいがちです。
ですが、我々渡邉優税理士事務所は不動産相続に注力しているため、これまで積み重ねてきた経験と専門としているからこその豊富な知見から、不動産相続の申請はもちろん、お客さまの状況に応じて適切なフォローができますので、安心してご依頼いただけるでしょう。
不動産相続のプロだからこそできることはありますか?
一般的に不動産相続は亡くなってから始まるのがほとんどです。相続分野の税理士はたくさんいますが、ビジネスとして成り立っているのは相続税の申告だと言わざるを得ません。それは、どのように相続するのか不透明である以上、その都度、柔軟に対応していかないといけないため、相続税の申告のように料金表にもできないからです。
我々渡邉優税理士事務所は、不動産相続において生前対策にも取り組んでいます。大規模な税理士事務所ではないからこそ、不動産相続の生前対策をパッケージサービスとしてではなく、ひとつひとつオーダーメイドで対応することができるのです。
将来的に不動産相続の心配があるのであれば、ぜひご相談いただきたいと思います。生前対策によって、親族から親族へ適切に不動産を受け渡せます。
どのようなお客様がご相談にいらっしゃられますか?
不動産相続のため、やはりマンション、アパートなど、不動産のオーナーさまが目立ちます。法人のお客さまと比較すると、どこの税理士事務所に相談しても依頼を受けてもらえず、切羽詰まっていらっしゃいます。だからこそ、不動産相続でお困りのお客さまから頼りにしていただけることがやりがいです。また、不動産会社で営業していたからか、ひとりひとりの不動産のオーナーとお話させていただくのも楽しいですね。
これまでのご依頼で印象に残ったことがあれば教えてください。
不動産の相続に絡んで家族間で揉めてしまい、それぞれ弁護士を立てていることがあります。不動産相続の分野で弁護士まで立てているとなると、難易度が高い、経験がないという理由から、ほとんどの税理士が引き受けません。
そのお客さまも、複数の税理士事務所に相談したものの断られてしまい、不動産相続の申告期限も近付き、相当困っている様子でした。
ですが、我々渡邉優税理士事務所にとっては、難しい依頼ではありません。もちろん、経験だってあります。
相手側の弁護士、税理士と連携しながら、期限内に不動産相続の申告をするのは当然のことです。
そして、弁護士に対する交渉材料のアドバイスなど、幅広くサポートさせていただいた結果、ここまでしてもらえるなんてと驚きながらとても感謝していただくことができました。
今後の事務所の展望はございますか?
渡邉優税理士事務所の課題として、どうすれば不動産相続の悩みを抱えている方々に我々のことを知ってもらえるかということです。そのために、まずはコンテンツマーケティングに取り組みたいと思います。税理士としての視点から、不動産相続関係のブログを更新していけば、不動産相続のお悩みを抱えるお客さまに見ていただき、ご相談へとつなげられるはずです。
もちろん、事務所の規模を拡大しようと思うこともありません。不動産相続にお悩みのお客さまの支えになれるよう、不動産相続業務の純度を上げていきたいと思っています。
不動産相続に悩んでおられる方へアドバイスをお願いできますか。
不動産相続のお悩みは相談できず、ひとりで抱えてしまいがちです。ですが、時間の経過とともに状況が好転することはまずありません。だからこそ、不動産相続の問題が発生したら、なるべく早い段階で我々を頼っていただければ、お手伝いできることはたくさんありますので、ぜひ使ってもらいたいと思います。
よく、「税理士事務所は敷居が高い」「税理士はお堅い」というイメージをうかがいます。ですが、お話させていただいたとおり、もともと税理士を目指していたわけではありませんし、敷居が高い、お堅いと言われるような世代でもありませんのでご安心ください。
不動産相続の相談はできるだけ早くプロにお願いしてほしい
「不動産相続の困りごとがあれば、敷居を低くして対応していきたいと思っているので、お気軽にご相談ください」と語られる渡邉優先生。
お話をうかがいながら感じたのは、不動産相続に対して強い使命感を持っていらっしゃるということです。
不動産を購入することも、売却することも、そして相続することも人生の一大イベントであるはずです。だからこそ、いつかのために生前対策をしてみる価値は大いにあると思いました。
もちろん、渡邉先生のような不動産相続のプロであれば、不動産相続をしなければいけなくなってからでも、適切に対処してくださるでしょう。ですが、生きているうちにできることをプロと二人三脚でしておくことが、将来の家族のためになるはずです。