顧客に寄り添う私服の士業。顧客視点の司法書士・金子先生。
相続分野に特化し、神奈川・湘南エリアで1000件を超えるトップクラスの相談実績をお持ちなのが、今回インタビューをした金子司法書士行政書士事務所の代表・金子智明先生です。
開業当初から相続案件に注力をされ、平塚・伊勢原エリアで抜群の信頼を得られています。
「専門士業はどうしても堅いイメージを持たれるので、できるだけ話しやすい雰囲気を作ることを心掛けています」と金子先生。
今回は物腰が柔らかく気軽に相談したくなる人柄の金子先生に、事務所の提案内容の強みや相談に迷われている方へのアドバイスをお伺いしました。
相続分野に注力された理由は何がありますか
元々は不動産の営業をすることから社会人をスタートしました。
そこから登記関係に興味を持ち、司法書士を目指すことになりました。
私は事務所に勤務してから開業したのではなく、司法書士資格を取ってからすぐ開業しています。
実務経験をほとんど経ることなく事務所を作ったので、最初は元々経験していた不動産関係で業務をやっていこうと地場の不動産業者へと飛び込みで営業していました。
当時は、不動産登記は既に話がまとまっていて、最後の手続きをだけをする案件が多かったです。
そんな時に、近くにお住まいの方から飛び込みで相続の相談をいただいきました。
その仕事を通して、その方の人生の集大成ともいえるシーンに寄り添うことができることにやりがいを感じ、この分野に力を入れていこうと決めました。
今まで担当された中での印象的な相続案件はありますか
一番印象的だったのは、相談の当日に公正証書遺言を作成した案件ですね。
ある日、重い病気を持たれたご主人と内縁の奥様が相談に来られました。
そしてご主人の調子が良い今日のうちに、何とか公正証書遺言を作りたいと依頼いただきました。
午前10時頃に問い合わせがあったのですが、事情をお聞きして何とか間に合わせたいと思い、結果的に夕方に公証人の手続きまで終わらせることができました。
その方は1カ月後くらいに亡くなられたので、本当に間に合って良かったです。この案件の場合は、よくお世話になっている公証人が担当でスムーズに事が運びました。相続案件を多く取り扱っている強みがいきましたね。
お客様は様々なご事情を持って相談に来られます。
出来る限り相談に来ていただいた方の要望を叶えられるよう、寄り添うことを意識して業務を行っています。
事務所の強み、特徴はありますか
強みとしては主に2つあります。
1つ目はワンストップで解決することができる点です。
相続分野に注力して業務を行っており、弁護士や税理士など他の専門士業との協会とネットワークができています。
司法書士の担当分野以外の業務が発生した場合、当事務所から紹介させていただくことは可能です。
2つ目は、事務所の雰囲気が柔らかいので相談しやすいということですね。
実際の依頼者様からもそのような声を良くいただきます。
私自身、スーツではなくカジュアルな服装で仕事をすることがほとんどです。その理由は、専門士業はどうしても堅いイメージを持たれがちで、そういったイメージの払しょくのためです。
過去の依頼者様から、「話しやすいから行ってみたらどうか」と紹介されて、新しいお客様がご相談にいらっしゃるケースも多いです。
相続の提案内容についての特徴はありますか。
相談の内容にもよりますが、可能な限り複数パターンの提案をするように心掛けています。
その中でどれが良いかを選ばれるのはご本人の判断ですので、こちらから無理強いはしないようにしています。
また「問い合わせや依頼したからといって、契約する必要はない」ということは明確にお伝えしていますね。
あくまでご本人で納得して選んでいただくことを大切にしています。
同業から見て、このような専門士業に相談に行くべきというポイントはありますか。
相談行った際に、何を困っているのかをまず把握しようとする姿勢の士業を選ぶと良いと思います。
最初から課題が明確な方は良いのですが、そのような方は少ないです。
多くの方が漫然とした不安があるだけで、自分が何をすれば良いのか分からないという状態です。
しっかりと意向なり考え方を確認した上で、提案をしてくれる専門士業が相談相手としては良いと思いますね。
他にポイントはありますか
メディアの紹介記事や、口コミや利用者アンケートなど、第三者の評価を見て問い合わせるかどうかの判断をするのも良いですね。
事務所のホームページだけだと伝わりにくい情報が、メディアの記事や実際に体験された方のコメントからは読み取ることができます。
その評価やコメントを参考にして、自分と合いそうな事務所を選ぶことがおすすめです。
今は、専門士業を取り上げたメディアや、事務所のGoogleマイビジネスなど利用者の評価がわかるサイトもたくさんあります。ぜひ参考にしてみてください。
最後に相続に悩む方へのアドバイスをお願いします
生前対策と、相続発生後で分かれますが、生前ならご本人が元気なうちに相談されることが良いですね。
いざという状態になり、切羽詰まってからでは間に合わないケースも実際にはあります。
ご自身でしっかりと対応することができる段階であれば、選択肢も多くなりますね。
相続発生後の場合は、まずは何の手続きが必要かを相談したほうがその後の動き方がわかりやすくなります。
相談されたご本人がやるのか、専門士業に依頼する部分なのかを切り分けられます。
相談前にご自身で動いてしまい、手続きの煩雑さから疲れて相談に来られるケースも多いです。
本人で動かれる前に一度相談されれば、そのような苦労は防ぐことができるかと思いますね。
生前の場合も同様で、まずは相談されることからスタートすることが良いでしょう。
相談者がベストな選択をできるように後押し!細部にまでこだわる顧客志向の姿勢
相談にこられた相手に対して可能な限り複数パターンを提案する姿勢に、金子先生の人柄を感じるインタビューでした。
インタビューの中でこちらからの質問に対して、真摯に応えられている姿が印象的でした。
実際の相談の場でも、お客様に対して同じように誠実に応対されている姿が目に浮かびます。
相続を「人生の集大成」と表現されている点にも、金子先生の「1つひとつの案件を大切にしたい」という思いが表れています。先生のような相談者に寄り添ってくれる士業がいればとても心強いですね。