電気やガス、水道といった公共料金に関する手続きは、名義人が死亡した際に必要となります。
今回は、名義人が死亡した場合に行うガスの名義変更手続きについて解説していきます。
手続の方法などを把握しておきたいという人は、目を通してみてください。
利用しているガス会社を調べる
ガスの名義変更を行う場合、まずは利用しているガス会社を調べましょう。
契約しているガス会社が分からない時は、毎月の検針票や請求書を確認してみてください。
支払いが口座振替になっているのであれば、通帳でも確認することができます。
プロパンガスを使っているケースでは、自宅に置かれているガスボンベに会社に関する情報が書かれている場合もあるためチェックしてみると良いでしょう。
1. 手続きは電話やインターネットで!
ガスの名義変更は、電話やインターネットで行えるようになっています。
毎月届く請求書所や領収書にサービスセンターもしくはコールセンターの連絡先が記載されているはずなので、その電話番号に電話をかけてみましょう。
そして、名義人が死亡したことを伝え、名義変更と解約のどちらにするか話をすると必要となる書類を送ってもらえます。
インターネットでも可能な会社もあるため、ホームページも合わせて確認しておくことをおすすめします。
どちらの方法を選択するにしても、ガス会社によって手続きの内容や流れが異なるため、問い合わせをしてどうすればいいか指示を仰いでください。
2. 名義変更する際の注意点
ガスの名義変更をする場合、いくつか知っておきたい注意点があります。
最後に、その注意点についてみていきましょう。
1つ目は、契約番号が必要になるという点です。
名義変更などをする際には、契約番号が必要となります。あらかじめ請求書などで確認しておきましょう。メーターなどに記載されている番号を控えておくとスムーズです。
2つ目は、契約時に保証金を預けている可能性があるという点です。
プロパンガスの契約では、契約する時に保証金を預けているケースが多く見られます。解約する場合は、保証金から未払い分のガス代を差し引いた金額が返金されるため、保証金の有無も確認しておきましょう。
返金されたお金は、遺産分割の対象や相続税の課税対象となるため、申告したり、他の相続人にしっかりと説明したりすることも重要なポイントです。
3. まとめ
ガスの契約をしている名義人が死亡したら、名義変更もしくは解約の手続きをしなければなりません。
どのような方法で手続きをするのか、どのような注意点があるのかといった点について、あらかじめ把握しておくといざという時に困らずに済みます。
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この記事の監修者
工藤 崇(くどう たかし)
独立型ファイナンシャルプランナー。
WEBを中心にFP関連の執筆・監修多数。セミナー講師・個別相談のほか、「相続の第一歩に取り組む」ためのサービスを自社で開発・提供。
東京・北海道を拠点として事業展開。
株式会社FP-MYS代表。